2020/12/01 16:35

この記事をご覧の方はお子様(お孫様)がお生まれになった方、ご懐妊された方が多いかと思います。


まずはご出産、ご懐妊の皆様を祝し、心からお慶び申し上げます。
産後間もない方、これからご出産を迎えられる皆様におきましてはくれぐれもご自愛ください。


やや堅苦しいご挨拶となりましたが、お子様がお生まれになるという事は、一生の中でも最大級の慶びであるという事を再認識して頂きたく、このようなご挨拶とさせて頂きました。

そんな宝の様なお子様の健康、成長、ご多幸を願ってお飾り頂くのが「雛人形」でございます。

雛人形のルーツは「上巳の祓」と呼ばれる厄祓いの儀式から来ています。
草木や紙で作られた「ひとがた」に自らの厄や穢れを移し、水に流す「ひいな流し」が原型と言われています。
つまり雛人形は生まれてきたお子様の「身代わり」と言えるわけです。

戦後日本における医療や衛生面の発達により、現代ではお子様が健康に成長していくのはどこか当たり前と捉えられています。もちろんそうあって欲しいのですが、それと同時にお子様が健康であることを喜ばしく思う気持ちが希薄になっているのではないかと思います。

我が国には(もちろん世界中にあると思いますが)お子様の健康を祈願したり、祝う行事が古くから数多く存在します。
それはすなわち、新生児が健康に生き延びるのがいかに難しかったかという事を物語っており、子供の健康な命がある事を節目ごとに心から喜んでいた訳です。

その中の一つが「初節句」であり、その主役となるお飾りが「雛人形」なのです。

時代は変われど、お子様を想う気持ちというのはそうそう変わるものではございません。そんな想いも頭の片隅に入れて頂きながら、お雛様をお選び頂けたらと思います。